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【東京・杉並区】アトピーで「膝の裏」が治らない!原因とゴワゴワ肌(苔癬化)の治し方|長田こどもクリニック

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【東京・杉並区】アトピーで「膝の裏」が治らない!原因とゴワゴワ肌(苔癬化)の治し方|長田こどもクリニック

膝の裏のしつこい痒み、諦めていませんか?

「アトピーで膝の裏だけがどうしても治らない」「皮膚が硬く盛り上がって、黒ずんでしまった」

このようなお悩みで、多くの患者さんが杉並区荻窪の長田こどもクリニックを受診されます。膝の裏(膝窩部)はアトピー性皮膚炎の好発部位であり、かつ「最も治りにくい場所」の一つです。しかし、正しいケアと薬の塗り方をマスターすれば、必ずきれいな肌を取り戻すことができます。この記事では、膝の裏特有の原因と対策について解説します。

なぜ「膝の裏」ばかり悪化するの?3つの理由

アトピー性皮膚炎のお子さまで、膝の裏が真っ赤になったり、切れてしまったりすることは非常に一般的です。これには解剖学的な明確な理由があります。

  • ① 汗がたまりやすい: 膝の裏は汗腺が密集しており、汗が蒸発しにくい場所です。汗に含まれる塩分やアンモニアが刺激となり、痒みを引き起こします。
  • ② 皮膚が薄くデリケート: 膝の裏の皮膚は非常に薄く、バリア機能が弱いため、少しの刺激で炎症が起きやすくなっています。
  • ③ 摩擦(衣類・運動): 歩いたり座ったりするたびに皮膚同士がこすれ合い、衣類の縫い目なども刺激になります。

皮膚が硬く黒くなる「苔癬化(たいせんか)」の正体

「膝の裏が象の皮膚のように硬くなり、黒ずんでしまった」というご相談をよく受けます。これは「苔癬化(たいせんか)」と呼ばれる状態で、慢性的な炎症と「掻くこと」によって皮膚が防御反応を起こし、分厚くなった結果です。

放置は厳禁です

苔癬化した皮膚は、通常の皮膚よりも薬剤の吸収が悪くなっています。そのため、今までと同じ強さの薬を塗っていても効きにくくなり、「薬が効かない」と誤解してしまう原因になります。この状態を改善するには、医師の診断のもと、一時的に薬のランクを上げたり、塗り方を工夫する必要があります。

治らない最大の原因は「薬の塗り方」にあります

膝の裏が治らない一番の原因は、「薬を塗る量が少なく、やめるのが早すぎる」ことです。

1. たっぷり乗せるように塗る

薬を塗る際、皮膚に擦り込むのは避けましょう。擦り込むと肥厚した皮膚の部分が薄くなりやすいため、薬を皮膚の上に「たっぷりと乗せるように」塗ってください。膝を少し曲げてシワを広げた状態で、優しく乗せていくのがポイントです。

2. 見た目が治ってもやめない(プロアクティブ療法)

赤みが引いたからといってすぐに薬をやめると、分厚くなった皮膚の下に残っている炎症がすぐに再燃します。ツルツルの手触りになるまで毎日塗り続け、その後も週2〜3回塗る「維持療法」を続けることが、黒ずみ(色素沈着)を残さないための唯一の方法です。

汗対策が鍵!学校や自宅でできるケア

薬物療法と並んで重要なのが、悪化因子である「汗」への対策です。

  • 帰宅後はすぐにシャワー: 汗をかいたまま放置するのが最も良くありません。帰宅後はすぐに膝の裏の汗を洗い流し、保湿剤を塗り直しましょう。
  • 綿100%の衣服を選ぶ: 化学繊維やタイトなズボンは摩擦の原因になります。通気性の良い綿素材を選びましょう。

よくある質問 Q&Aコーナー

膝の裏のアトピーについて、診察室でよくいただくご質問にお答えします。

黒ずんでしまった肌の色は、元に戻りますか?

はい、多くの場合、時間はかかりますが改善します。黒ずみの主な原因は、炎症後の色素沈着と、皮膚が分厚くなることによるものです。まずはしっかりとステロイド外用薬などで炎症と苔癬化(皮膚の肥厚)を治すことが先決です。炎症が治まれば、肌のターンオーバーとともに徐々に色は薄くなっていきます。

ステロイドを塗り続けると、皮膚が黒くなると聞きましたが本当ですか?

いいえ、それは誤解です。ステロイド外用薬の副作用で皮膚が黒くなることはありません[1]。むしろ、ステロイドを怖がって不十分な治療を続け、炎症が長く続くこと(炎症後色素沈着)こそが、皮膚を黒くする原因です。早期にしっかり治すことが、きれいな肌を守ることにつながります。

とびひ(伝染性膿痂疹)との見分け方はありますか?

膝の裏を掻き壊していると、そこから細菌が入り「とびひ」になることがあります。ジュクジュクした汁が出たり、かさぶたが急速に広がったり、痛みを伴う場合は細菌感染の可能性があります。この場合はアトピーの薬だけでは治りませんので、早急に受診してください。

長田こどもクリニックが目指す「治しきる」治療

当院では、膝の裏のような治りにくい部位に対して、漫然と同じ薬を出し続けることはしません。皮膚の状態(苔癬化の程度、感染の有無)を診察のたびに確認し、必要に応じて以下の治療を提案します。

  • ランクの見直し: 皮膚が厚くなっている場合は、薬剤の吸収が悪いため、一時的に強めのステロイドを使用します。
  • 新しい外用薬の活用: ステロイドだけでなく、コレクチム軟膏やモイゼルト軟膏といった副作用の少ない新しい抗炎症薬も積極的に組み合わせます。
  • TARC検査: 見た目ではわからない炎症の程度を数値化し、治療のゴールを共有します。

杉並区・荻窪で、アトピーのご相談をお待ちしています

膝の裏のアトピーは、「隠せるから」と放置されがちですが、お子さまにとっては「座るたびに痛痒い」大きなストレス源です。
「ステロイドを塗っているけれど治らない」という方は、ぜひ一度、塗り方や薬の種類を見直してみませんか?

私たちと一緒に、半ズボンやスカートを自信を持って履ける、つるつるの膝の裏を取り戻しましょう。

お忙しい保護者の皆さまへ:当院の診療体制
  • 平日(月〜金)は、夜20時まで診療
  • 土曜日も、13時まで診療
  • クリニック前に、無料の専用駐車場を6台完備

初診の方は、WEB予約の際 ”初診”→”事前予約”→”湿疹・アトピー性皮膚炎”でご予約下さい。当日受診希望の場合はお電話にてお問い合わせください。

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