長田こどもクリニックのニキビ治療外来｜跡を残さないための治療プランをご提案します

はじめに：「ニキビは病気です」という認識から治療は始まります

「ニキビは青春のシンボル」と軽視されがちですが、医学的には「尋常性ざ瘡」という慢性炎症性疾患です。そして、治療の最大の目標は、将来にわたって後悔しないための**「瘢痕（ニキビあと）予防」**にあります。

未治療で放置すると２０−３０％で瘢痕化といって跡を残す可能性があります。

ニキビの詳しい原因や種類、ご家庭でのスキンケアについては、当院の別のブログ記事で徹底解説しております。まずはそちらをお読みいただくと、より理解が深まります。

→【徹底解説】子どものニキビ、放置は危険！跡を残さないための最新治療

この記事では、その知識を前提として、当院が「尋常性痤瘡治療ガイドライン2023」に基づき、どのように治療計画を立て、お子さまと二人三脚でゴールを目指していくかをご紹介します。

当院のニキビ治療フローチャート：ゴールから逆算した治療計画

ニキビ治療は、やみくもに薬を塗るだけでは成功しません。現在の肌の状態を正確に診断し、治療のフェーズ（段階）に応じた適切なアプローチと、根気強い継続が必要です。当院では、以下のフローチャートに沿って、計画的な治療を進めます。

なぜ当院がニキビ治療に力を入れるのか

当院は、これまでアトピー性皮膚炎の治療に長年携わってきました。アトピー性皮膚炎もニキビも、**「慢性的な皮膚の炎症性疾患」**であり、**「長期的な視点での管理（コントロール）」**と**「日々の正しいスキンケア」**が治療の成否を分ける、という点で共通しています。

私たちは、アトピー性皮膚炎の診療で培った、お子さまのデリケートな肌を扱うノウハウ、そして親子に寄り添いながら根気強く治療を続けるサポート体制を、ニキビ治療にも最大限活かすことができると考えています。特に、治療の鍵となる「維持療法」は、まさにアトピー性皮膚炎の寛解維持と同じ考え方です。

皮膚の慢性疾患を管理する専門家として、私たちは、お子さまのニキビを根本から改善し、その先の未来まで見据えた治療を提供します。